LoG可変フィルタによる高精度可変ハフ変換―ハフ空間の周波数解析に基づく可変フィルタの設計―

森本 正志  末永 康仁  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J77-D2    No.11    pp.2160-2170
発行日: 1994/11/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
ハフ変換,  量子化誤差,  LoGフィルタ,  Radon変換,  フーリエ変換,  

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あらまし: 
ハフ(Hough)変換による直線抽出の性能は,画像空間およびハフ空間の量子化の顕著な影響を受ける.筆者らは,ハフ空間のある1点への投票(voting)ではなく2次元に分布した投票を行うことで,量子化誤差の影響を軽減し正しいピーク形成を行う可変ハフ変換(VHT)を提案してきた.しかし,その分布を決定する可変フィルタの形状・サイズは量子化誤差の確率分布関数から経験的に求めたものであり,その決定方法が残された課題であった.本論文では,ハフ空間の周波数解析に基づいた可変フィルタ形状・サイズの導出手法を提案し,より高性能な可変フィルタを定量的に設計する手法に関して述べる.また,この結果得られたLoGフィルタを用いた高精度可変ハフ変換を提案する.本論文中の可変フィルタ設計においては,まずハフ空間上のヒストグラム形状をRadon変換により定式化し,次にフーリエ変換によるヒストグラムの周波数解析に基づきLoGフィルタ(Laplacian-of Gaussian Filter)を導出する.そして,最大量子化誤差の大きさとの関係を用いてフィルタサイズの最適値を決定している.雑音重畳線分からの直線抽出実験の結果,量子化サイズによらず従来の可変ハフ変換以上の抽出性能・抽出精度を得ることができた.これにより,ハフ変換における性能と精度のトレードオフの問題を解決できることが判明した.