印影照合における精密照合方式

柴山 純一  前田   

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J77-D2   No.10   pp.2027-2035
発行日: 1994/10/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
パターン認識,  印影照合,  同一性判定,  にじみ,  かすれ,  印影モデル,  

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あらまし: 
計算機による印影照合においては,次の二つの特性を併せ持つことが必要である.同一印に対しては,通常程度のにじみ・かすれ・汚れなどがあっても,同一との判定を下すことにより,有効性を高める.異なる印に対しては,これを確実に検出することにより,安全性を高める.また,これらの二つの特性の間のトレードオフを評価することも必要である.本論文では,有効性と安全性とを満たす印影の精密照合方式を提案した.この方式は,照合印の微小部分ごとに,にじみ・かすれ・汚れなどの各種の押印状態を判別し,この状態による安定的な特徴や照合度を算出し,これに基づいて照合判定を行うものである.また,両者のトレードオフについては印影モデルを設定してシミュレーション評価を行った.印影モデルは,にじみ・かすれ・汚れ等の押印状態および差異を発生させたものである.我々は,本精密照合方式を実装し,印影モデルによる評価と,それに基づく,各種の押印状態の印(同一印および異印)の照合を行った.その結果,本方式が実際に流通している印影の照合に対して,有効性と安全性をもつことを確認した.