UNIXにおけるコマンド単位の負荷分散機能の設計と実装

山井 成良  若林 進  下條 真司  宮原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J77-D1   No.7   pp.483-492
発行日: 1994/07/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム
キーワード: 
負荷分散,  UNIX,  LAN,  RPC,  

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あらまし: 
本論文ではUNIXにおけるコマンド単位の負荷分散機能の設計と実装について述べる.この方法では入力されたコマンドを最も負荷の軽い計算機上で遠隔実行する機能をコマンドインタプリタ(シェル)に組み込んでおり,これによりカーネルや既存のアプリケーションプログラムに変更を加えることなく効果的な負荷分散が可能である.本方法では,コマンド入力時に統計情報サーバrstatdに対する同報通信を用いて各計算機の負荷を問い合わせ,問合せ元の計算機を含めてこれより応答が早い計算機のうち負荷が最も小さいものにコマンドを割り当てている.これにより従来の方法と同程度の性能を保ち,かつ稼動を停止した計算機が存在する場合に対する耐故障性を有するなど,従来の方法の問題点を解決することができる.また,コマンドの遠隔実行にはRPC(遠隔手続き呼出し)として多くのUNIXで提供されているREXを用いており,ファイルの位置透過性やコマンドの実行環境の保存などネットワーク透過性を確保している.