ディジタルマイクロ波通信用プリインタフェレンス形干渉補償器

渡辺 和二  上野 衆太  松江 英明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B2   No.7   pp.359-366
発行日: 1994/07/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
干渉補償器,  他方式干渉,  256QAM,  フェージング,  ゼロフォーシング法,  

本文: PDF(532.4KB)>>
論文を購入




あらまし: 
無線通信の発展に伴い,異なる方式間における干渉低減策が重要な課題となりつつある.従来の干渉補償器は,受信局において補償するための源となる干渉信号を得,それをもとに希望信号中の干渉成分を打ち消していた.しかし,補償するための源となる干渉信号が受信局で得られない場合も多く存在する.その対策の一手段として,既に干渉抽出形補償器が提案されている.本論文では,希望信号の送信局と干渉信号の送信局が同一である場合において,送信局の希望信号にあらかじめ干渉信号を注入させた状態で送信し,受信局において希望信号に漏れ込む干渉成分を相殺するプリインタフェレンス形干渉補償器を提案する.はじめに,本補償器の適用領域および基本構成を示した後,送信局の希望信号に注入させる干渉信号の振幅量・位相量の決定法および補償効果の評価法について理論的に示す.次に,希望信号として16QAMまたは256QAM信号を,干渉信号として256QAM信号を用いて実験を行い,16QAM信号および256QAM信号ともに約20dBの干渉改善量を得,また,フェージングに対する制御の応答速度として60msを実現し,理論的検討結果の妥当性を示すと共に,本補償器の有効性を明らかにする.