ビームスペースCMAアダプティブアレーアンテナ

千葉 勇  中條 渉  藤瀬 雅行  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B2    No.3    pp.130-138
発行日: 1994/03/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
干渉波,  アレーアンテナ,  アダプティブアレー,  マルチビーム,  移動体衛星通信,  

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あらまし: 
定包絡線信号を用いた通信系において,多重波伝搬路で発生する周波数選択性フェージングの除去にはCMAアダプティブアレーアンテナが有効である.一方,移動体衛星通信等に用いられる10素子以上のアレーアンテナで,すべての素子アンテナに対応させてCMAアダプティブループを設ける方式では演算時間,ハードウェアが多大となる.ここでは,マルチビームの出力の一部を選択してCMAアダプティブループを形成するビームスペースCMAアダプティブアレーアンテナ(以下,BSCMA)を提案する.BSCMAにおいては,まず,FFTなどを用いてマルチビームを形成しておき,出力電力が一定レベルを超えたビームのみを選択する.この選択されたビーム出力のみについてCMAを指導原理とするアダプティブ処理を行う.BSCMAには到来波の個数に対応した自由度で効果的に所望波の補そく,干渉波の除去が行える特長があり,多くの素子アンテナで構成されるアレーアンテナに適用するアダプティブアンテナの方式として有効である.本論文では,BSCMAの構成を示し,その特性を数値シミュレーションによって検討する.