周期的部分帯域干渉を受けるDS/SSシステムのための送信帯域制御方式

青柳 靖  河野 隆二  今井 秀樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B2   No.11   pp.665-673
発行日: 1994/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (スペクトル拡散無線通信技術特集)
専門分野: 
キーワード: 
スペクトル拡散,  直接拡散,  ISM干渉,  ARQ,  

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あらまし: 
DS/SSシステムの処理利得が狭帯域干渉に対して十分とれない場合,適応フィルタによって相関のある希望信号を抽出しようとしても極めて電力の大きい干渉信号があると正しくフィルタの係数を更新できない.そのような場合,ノッチフィルタリングによる抑圧,除去が有効である.しかし,受信機における周波数領域のフィルタリング処理は干渉信号成分のみでなく希望波成分まで抑圧してしまう.また,干渉帯域が既知の場合,送信側で干渉帯域をフィルタリングにより避けて送信する方式は,干渉が存在しない場合には干渉に対して無対策のシステムより性能が劣ってしまう.本論文では,送信全電力が制限されているSSシステムに対する周期的帯域干渉対策を目的として,2種類の系列を用いて送信帯域と電力スペクトル密度(PSD)を制御する送信帯域適応制御DS/SSシステムを提案し,検討を行う.具体的なシステムとして,「拡散系列連続送信システム」と,「拡散系列選択型ARQシステム」を提案する.前者は,周期干渉の受信機における位相情報を用いない方式であるため,ビットレートが低下してしまうがタイミング制御が後者ほど厳しくなく,更に帰還通信路の必要もないためより実用的方式と言える.後者は,返送のタイミングを利用して周期的干渉の位相情報を送受信間で共有する方式であり,通信路状態をより細かく区別するため通信全体の75%の干渉の影響を受けずに受信することができる.