周波数選択性フェージングチャネルにおいて参照信号を必要としないスペクトル拡散通信方式

宮谷 徹彦  赤岩 芳彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B2   No.11   pp.649-654
発行日: 1994/11/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (スペクトル拡散無線通信技術特集)
専門分野: 
キーワード: 
スペクトル拡散通信方式,  伝送路推定,  RAKE受信機,  符号相関値,  

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あらまし: 
スペクトル拡散通信方式(SS: Spread Spectrum Communication System)では,周波数選択性フェージング対策として,RAKE受信が有効である.RAKE受信には,伝送路のインパルス応答が必要である.そのインパルス応答を得るために送信信号に参照信号を付加することが一般的であるが,高速フェージング下においては伝送効率の低下を招く.本論文では,送信情報信号に異なる符号を割り当てることにより参照信号を用いない方式を提案する.また,拡散符号の相互相関値や,不必要な自己相関値の影響を軽減する伝送路推定方法をも提案する.これは,伝送路のインパルス応答を調べる際に整合フィルタ(MF: Matched Filter)出力から,相互相関値や,余分な自己相関値を差し引き,更にしきい値をもって,レベルの低いものを取り除くものである.2波フェージング下で計算機シミュレーションを行ったところ,提案した伝送路推定方法を用いるとその誤り率特性が向上した.参照信号を用いる方式との比較も行い,提案方式が優れていることを示す.