FM伝送路のエコーひずみに対するMUSE信号用波形等化器

伊藤 修朗  横川 泉二  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B1   No.6   pp.453-462
発行日: 1994/06/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信理論,信号理論
キーワード: 
MUSE,  ひずみ,  等化,  FM(周波数変調),  エコー,  

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あらまし: 
MUSE方式を用いたハイビジョン伝送において伝送系のひずみを復調後のベースバンドMUSE信号で等化する際,AM伝送路のひずみは等化で良好な特性が得られるが,FM伝送路ではVIT信号およびステップ状信号部分で非線形ひずみを生ずるため,必ずしも再生画像が改善されないことが知られている.そこで,伝送ひずみとしてFM伝送系でのエコーによるひずみを考え,この信号波をベースバンドに復調したMUSE信号に対して有効に動作する新しい波形等化方式を提案している.それは,トレーニング信号として従来のVIT信号のほかに新たにステップ状信号を付加することを前提条件とし,受信端ではこの信号を観測することによりひずみの発生状況を示す非線形関数を求め,これを用いて等化を行うものである.この方式を用いることにより,従来の波形等化器では等化が困難であったFM伝送路のエコーひずみに対してもほぼ正常に等化できることを理論的に明らかにし,実験によって確かめている.