ATM網をベースにした仮想STM伝送方式

上山 憲昭  太田 能  戸出 英樹  山本 幹  岡田 博美  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B1   No.5   pp.353-365
発行日: 1994/05/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 交換,通信処理
キーワード: 
ATM方式,  仮想STM,  Tスイッチ,  無廃棄,  遅延無変動,  

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あらまし: 
本論文では,ATM網においてセルの無廃棄,網内遅延無変動を実現する方法として,ATM交換基盤に回線交換における時間スイッチの概念を導入した新しい伝送方式(Q-STM:Quasi-Synchronous Transfer Mode)を考え,その交換機構造と呼設定方法を提案する.本方式では,時間スイッチの導入によりATM交換基盤における出力端子競合が原理的に発生せず,また,ある一定量のバッファを配置することによりATM交換機の出力端子におけるバッファあふれによるセル廃棄を完全に防止できる.更に,時間交換単位となるサブフレームを新たに導入し,フレーム構成として,フレーム,サブフレーム,スロットの3階層構造をとることにより,割当て帯域の柔軟性を保持しつつ,サブフレームを導入しない場合と比較して時間交換に伴う遅延を減少させる.また,ATM交換機を基盤としているため,フレームに束縛されない通常のATMセルをフレーム内の空きスロットにより伝送,ATM交換することにより,ATMの特徴である統計多重効果による回線の有効利用を図る.シミュレーションにより,通常ATMセル品質の基本特性を明らかにした.