適応予測による外挿予測-離散サイン変換符号化方式の特性改善

山根 延元  森川 良孝  浜田 博  池川 嘉治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J77-B1   No.10   pp.620-628
発行日: 1994/10/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 情報源符号化
キーワード: 
線形予測,  適応予測,  外挿予測-離散サイン変換符号化法,  最小2乗推定,  正則化,  

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あらまし: 
画像の高能率符号化方式として外挿予測-離散サイン変換(Extrapolative Prediction-Discrete Sine Transform:以下,EP-DST)符号化法がある.この方式の外挿予測は,線形予測を再帰的に行うものである.固定の予測係数を用いる従来法では,予測係数の導出時に仮定した画像生成モデルと実際の画像の統計的性質が整合していない場合,予測能力が低下することが問題点となっている.本論文では,予測係数を画像の統計量の空間的変化に応じて符号化ブロック単位に決定する適応外挿予測法を提案する.予測係数は,ブロックの近傍の符号化後再生済みの画素の信号列における予測残差電力を最小とするように決定するが,観測誤差の影響を低減するため正則化を行い,また,符号化ひずみの伝搬に伴う増幅を防止するため,予測フィルタの安定化を行う.計算機シミュレーション実験結果により,適応予測を導入したEP-DST法は,従来法に比べ細かい縞模様や急しゅんな輪郭部分を多く含む画像における符号化特性が向上し,再生画像の画質が改善されることを示す.