有理数間引きをもつオーバサンプリングサブバンド適応フィルタ

貴家 仁志  山崎 広達  原 浩司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J77-A   No.8   pp.1129-1136
発行日: 1994/08/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (マルチレート信号処理理論と応用論文小特集)
専門分野: フィルタバンク
キーワード: 
フィルタバンク,  サブバンド適応システム,  オーバサンプリング法,  有理数間引き,  

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あらまし: 
近年,適応フィルタにフィルタバンクを応用したサブバンド適応フィルタが研究されている.しかし,サブバンド符号化等で使用される完全再構成フィルタバンクを用いた場合に,サブバンドADFへの応用では,間引きによるエイリアシングの影響を回避できない.この問題の解決案の一つとして,最大間引きを行わないオーバサンプリング法が提案されている.本論文では,任意の有理数を間引き率として選択できるフィルタバンクを提案する.これは,特殊な場合として整数の間引き率を含んでおり,オーバサンプリング法を目的としたフィルタバンクの一般形と考えられる.このフィルタバンクにより,オーバサンプリング法の利点を保持し,かつ間引き率の自由度により,最大間引きに近い次数低減効果をもつサブバンド適応システムを実現できる.本論文では,まず,このフィルタバンクの設計条件を定式化する.次に,設計条件に基づきこのフィルタバンクの一設計法を提案する.最後に,このフィルタバンクの有効性を確認するために,システム同定を例にシミュレーションを行う.