固定ブロック長マルチトラック(dk)符号の組織的構成アルゴリズム

田中 初一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J77-A    No.6    pp.899-904
発行日: 1994/06/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 情報理論,符号理論
キーワード: 
ランレングス制限符号,  d,∞)符号,  マルチトラック(d,k)符号,  符号化率,  容量,  符号化系率,  

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あらまし: 
記録用符号がマルチトラック(Multi-Track)という形で用いられる場合が多いという実情にかんがみ,また(dk)拘束の中,k拘束がかなり緩和されるので容量(Capacity)が増大するという事実に基づき,固定ブロック長マルチトラック(dk)符号の組織的構成アルゴリズムを提案し,符号化特性について考察を行っている.符号構成の基本コンセプトは,k拘束の緩和を符号化率の改善に振り替えるために,ただ一つのトラックを除いたすべてのトラックに(d,∞)符号を適用し,それらの符号語の各要素ごとの論理和により得られるベクトルがk拘束を満たすときには除外したトラックに(d,∞)符号を,満たさないときには(dk)符号を適用するという極めて単純な考え方である.効率の良い固定ブロック長(dk)符号の組織的構成アルゴリズムについては,筆者により既に提案済みであるから,本論文ではシャルヴィックアルゴリズム(Schalkwijk Algorithm)を利用した2値系列の一意的な順序付け手法に基づく固定ブロック長(d,∞)符号の組織的構成アルゴリズムならびに符号化特性を中心に論述し,上述の考え方に沿った固定ブロック長マルチトラック(dk)符号の組織的構成アルゴリズムとしている.また,符号化率ならびに符号化効率について検討した結果,(d,∞)符号に極めて近い特性を示している.