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ミラー積分器を用いた高周波モノリシック積分回路の構成とそのフィルタへの応用
石橋 幸男 松元 藤彦
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J77-A
No.3
pp.379-387 発行日: 1994/03/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 論文 専門分野: アナログ信号処理 キーワード: ミラー積分器, 寄生容量, SPICE, 全高調波ひずみ,
本文: PDF(459.1KB)>>
あらまし:
近年,各種電子機器の小型化が進み,またその一方で,信号処理の高速化が要求されている.特に,高周波能動RCフィルタのモノリシック集積化に大きな期待が寄せられている.本論文では,ミラー積分器を導入した新しい可変特性積分回路の構成法を提案している.そして,ラテラル形PNPトランジスタを用いているにもかかわらずその高周波特性が優れていることを示している.次に,積分容量に付随する寄生容量の積分特性に及ぼす影響を調べ,それが寄生容量の位置によって無視できるほど小さくなることを示す.最後に,回路解析シミュレータPSPICEにより,積分回路およびそれを用いて設計した3次チェビシェフ低域フィルタについて,シミュレーションを行った結果を示す.トランジション周波数7MHz程度のPNPトランジスタを用いているにもかかわらず,遮断周波数2MHzのフィルタにおいて比較的良好な特性が得られた.また,電源電圧3.2V遮断周波数2MHzにおいて,周波数200kHz,1VP-Pの入力信号電圧に対するフィルタの出力電圧の全高調波ひずみは,0.1%以下であり,提案する回路,システムの有効性が確認された.
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