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単語の出現確率を用いた単語認識の性能予測
大槻 恭士 伊藤 彰則 牧野 正三 大友 照彦
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J77-A
No.2
pp.274-281 発行日: 1994/02/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 特集論文 (不特定話者音声認識論文特集) 専門分野: 評価手法 キーワード: 音素認識, 文字認識, 単語認識, 単語の出現確率, 単語認識率の予測,
本文: PDF(524.6KB)>>
あらまし:
自然言語では単語ごとに出現確率が異なるため,出現確率が一様な場合に比べて,単語の出現という事象によって得られる情報量が大きい.つまり,認識の際に単語の出現確率を用いることは有効であり,その誤り訂正能力の評価は有用である.本論文では単語認識の際に単語の出現確率を用いた場合の,音素・文字認識率と単語認識率の関係を推定する方法を提案する.従来の単語認識率の評価式を導出する際には,単語の出現確率を全単語で一定と仮定し,無視していた.そこで,単語の出現確率を考慮しながら評価式を導出した.その評価式により推定された値と単語認識のシミュレーションの値とを比較したところ,近似による誤差が大きくなり,音素認識率80%で約10%単語認識率の推定値が低く見積もられた.そこで,近似方法を変え,補正係数の入った評価式を導出した.補正された評価式による推定値とシミュレーションの値との差は,音素認識率80%で約5%以下となり,精度の向上が確かめられ,単語の出現確率を用いたときの単語認識率を精度良く推定することができることが示された.
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