ガーベジHMMを用いた自由発話文中の不要語処理手法

井ノ上 直己  武田 一哉  山本 誠一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J77-A   No.2   pp.215-222
発行日: 1994/02/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (不特定話者音声認識論文特集)
専門分野: 対話システム
キーワード: 
自由発話文,  音声認識,  不要語,  Garbage HMM,  

本文: PDF(560.3KB)>>
論文を購入




あらまし: 
近年,日常会話に近い自由発話文を受け付ける連続音声認識システムの研究が盛んに行われるようになってきたが,不要語の出現が一つの課題となっている.従来不要語に対処する方法として(1)代表的な不要語を辞書登録し不要語の受理可能な文法を用いる方法,(2)任意の音韻連鎖を仮説する方法,が提案されているが,これらの方法では探索空間の増大という問題があった.本論文では,この問題を解決すべく,Garbage HMMを用いて不要語を含む自由発話文に対処する手法を提案する.本手法では,(1)意味的に区別する必要がない不要語全体を一つのHMMにモデル化した不要語モデル,(2)有限状態ネットワーク内の各文法ノードに不要語モデルを自己遷移として挿入した文法,を用いて連続音声認識を行う.本手法では個々の不要語に対し音素モデルを駆動する必要がなく,わずかな探索空間の増加で不要語を含んだ文を処理できるという特徴がある.認識実験の結果,約18%の探索空間の増加で,不要語を含まない文の認識率(約93%)を低下させることなく不要語を含んだ文の60%以上を正しく認識することができた.