等分割周波数点でAlias–Freeな新しいクラスのフィルタバンクの設計法

貴家 仁志  山崎 広達  山田 洋士  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J77-A   No.12   pp.1632-1639
発行日: 1994/12/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
フィルタバンク,  マルチレート,  ディジタルフィルタ,  適応信号処理,  スペクトル推定,  

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あらまし: 
サブバンド符号化に用いられるQMFバンクでは,適応信号処理やスペクトル推定等への応用においてエリアシングの影響を回避できないことが知られている.そのためそれらの応用では,エリアシングの影響を考慮した新しいクラスのフィルタバンクが望まれている.そこで本論文では,等間隔な離散周波数点において完全にエリアシングを回避できる新しいフィルタバンクについて述べる.このフィルタバンクは,周波数サンプリングフィルタバンクと呼ばれ,非巡回型のFIRフィルタを用いて構成される.本論文では,実現の際の演算量の低減を考慮し,二つのタイプのフィルタバンクの設計法を提案する.一つは,フィルタバンクの各チャネルフィルタがプロトタイプフィルタの複素指数変調により決定されるものである.他の一つは,プロトタイプフィルタのコサイン変調またはサイン変調により,各チャネルフィルタが決定されるものである.両者とも,上記のエリアシングの性質をもつと同時に,ポリフェーズ構成に基づく効果的な構成が可能である.