音声聴取時の外来雑音に対する心理的評価

山口 静馬  老松 建成  加藤 裕一  佐伯 徹郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J77-A   No.11   pp.1433-1442
発行日: 1994/11/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 環境音響,騒音・振動
キーワード: 
ファジー理論,  外来雑音,  心理的評価,  SN比,  音声聴取,  

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あらまし: 
近年,住環境や生活環境の質的向上が重要視されるようになったが,情報伝達の最も基本的な手段の一つである直接的な音声伝達における音場の質的向上も例外ではない.聴取者が外来雑音に悩まされていらいらすることなく,音声聴取に専念できる快適な音環境を実現することは重要である.音声信号と外来雑音との関係についてはこれまで多くの研究者によって考察されその成果も蓄積されている.しかしこれらの多くは,例えばマスキング効果や明りょう度特性などのように,音声の感知と理解といった立場からの,どちらかと言えば,音声信号の方に考察の力点が置かれたものが多いように思われる.本論文ではこれらの研究とは異なった観点から考察している.すなわち,音声聴取時の外来雑音に対する感覚的評価の立場から,音声信号と外来雑音との関係を,特に主観量としての心理的側面を加味しながら考察している.ファジー理論を用いて聴取者の雑音に対する心理的応答を予測し,その結果と心理実験による実測データとの比較を行ったところ両者のほぼ良い一致が見られた.