1次元マルチパルスモデル用修正AICの定式化とその画像符号化への応用

小田 弘  田中 初一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J76-D2   No.6   pp.1123-1131
発行日: 1993/06/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
マルチパルスモデル,  情報量規範,  画像符号化,  データ圧縮,  

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あらまし: 
近年,構造抽出符号化や3次元物体モデルに基づく符号化が検討されているが,これらの方式は処理内容や必要となるモデルが従来の波形符号化に比べて相当複雑化している.そこで,筆者らは音声の分析合成技術として提案された1次元のマルチパルスモデルに注目し,このモデルを用いて画像の構造を簡易的に抽出し符号化する方法を検討している.本論文では上記のマルチパルスモデルを確率モデルと考えて,画像の特徴を表現するのに必要なパルス数を赤池情報量規範およびその類似規範(以下,修正AICと記す)を用いて自動的に決定する方法を提案している.まず本論文ではマルチパルスモデルに対する修正AICを導出し,更にその逐次計算手順を示す.次に上記の修正AICのペナルティ係数と最適パルス数の相互関係を明らかにした後,この結果を用いてパルス数の圧縮比の制約条件から従来の情報量規範の選択的利用方法を示す.最後にマルチパルスモデル用修正AICを2値画像から多値画像への階層的な符号化に応用し,その有効性を確認している.本手法は画像符号化,画像の特徴抽出,音声の特徴抽出等への応用が期待できる.