動き情報を利用した角膜内皮細胞画像の評価と平滑化

金谷 典武  坂上 勝彦  山本 和彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J76-D2   No.2   pp.391-396
発行日: 1993/02/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (医用画像処理技術論文特集)
専門分野: 動画像処理
キーワード: 
パターン計測,  動画像処理,  平滑化,  顕微鏡画像,  角膜内皮細胞,  

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あらまし: 
角膜内皮細胞の観察および形態測定は,角膜の機能を評価する上で重要である.従来,角膜内皮細胞の観察および撮影は,専用のマイクロスコープを用いて行われており,形態測定は主に写真撮影された細胞像を対象に行われている.写真を対象に形態測定を行う場合,フィルムを現像する作業等を必要とするため問題がある.テレビカメラをマイクロスコープに接続し画像の取込みを直接行った場合,静止状態の良好な画像を人間が選択する作業を必要とするため問題がある.また,撮影にストロボを使用した場合,被検者の眼に強い光が入るという問題がある.我々は,これらの問題を解決するため,ディジタル画像処理技術を利用した画像の評価および画像の平滑化の検討を行った.本論文では,通常照明により撮影された角膜内皮細胞像から静止状態の細胞像を得ることを目的とし,動き情報を用いた画像評価および動き情報を用いた平滑化を提案する.画像の評価では,焦点の合った画像を抽出後,動きの量を基準に最適な画像を選出する.画像の平滑化では,連続的に得られた焦点の合った画像を対象に,動きの量を検出し,その動きの量だけ画像を平行移動させ,時間軸方向に平滑化処理を行う.これらの提案手法により,複数の画像の中から,良好な角膜内皮細胞像を選択するためのアルゴリズムおよび平滑化された画像を得るためのアルゴリズムを開発することができた.また,動き情報を用いた平滑化処理の三つの特長を明らかにすることができた.