複数の連想記憶に記憶された記憶情報の選択と統合

村上 研二  武智 宏親  泉田 正則  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J76-D2   No.12   pp.2607-2614
発行日: 1993/12/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング
キーワード: 
連想記憶,  一般逆行列,  直交射影,  ヤコビ法,  

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あらまし: 
これまでに分散形の連想記憶の構成手法について種々の面から検討が行われている.本論文では,複数の連想記憶内に記憶された情報を一つの新しい連想記憶内に選択して記憶する,あるいは統合して記憶するための方法を検討する.分散形の連想記憶では記憶すべき各情報(ベクトル)は,行列の形に分散して記憶されている(これを記憶行列と呼ぶ)ため,既に構成された連想記憶からもとの記憶情報を正確に知ることは一般には困難である.本論文では,既に構成された複数個の連想記憶の記憶行列を用いて直接新たな連想記憶の記憶行列を構成することにより記憶情報の選択や統合を行う方法を提案する.提案の方法では,新しい連想記憶を構成する際,各連想記憶に記憶されている情報そのものを求めたり,各記憶情報を用いて改めて最初から連想記憶を構成しなおしたり(再学習)する必要がないなどの利点がある.複数の連想記憶内に記憶された情報を一つの連想記憶内に選択して記憶したい,あるいは統合して記憶したいという要求は連想記憶を構成・更新・利用する際によく生ずる要求であり,この意味で提案の方法は有用である.