負荷ベクトルを用いた負荷分散方式の検討

李 相  計 宇生  松方 純  浅野 正一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J76-D1   No.3   pp.118-129
発行日: 1993/03/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機システム
キーワード: 
分散処理,  負荷分散,  負荷ベクトル,  均一/非均一システム,  

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あらまし: 
分散処理の応用の中で,動的負荷分散が重視される傾向にある.システム実行中の情報を用いて負荷を分散する動的負荷分散方式に関して,従来の研究では,計算機の負荷をその計算機上で実行中のジョブの個数とすることが多く,各計算機の資源については,ほとんど考慮されていない.また,考慮しているモデルも,同一性能の計算機から構成されている均一システムであることが多く,現実とのギャップも大きいと考えられる.そこで本論文では,CPUと,ディスクに代表される入出力装置を計算機資源として考慮した負荷のベクトル表現を導入し,それを用いた比較的簡単な動的負荷分散アルゴリズムを提案する.また,この方式を,同一の機能をもつが速度の異なる計算機から構成される非均一システムに適用可能なように拡張する.本方式を,計算機をバス型ネットワークで結合したシステムをモデルとしてシミュレートした結果,平均応答時間の減少,応答時間の変動の減少,非均一システムにおける高速計算機の有効利用などの効果が認められた.