逐次最小2乗形適応最ゆう系列推定(RLS-MLSE)―最ゆう推定理論の移動無線への応用―

府川 和彦  鈴木 博  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J76-B2   No.4   pp.202-214
発行日: 1993/04/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
移動通信,  適応等化,  MLSE,  カルマンフィルタ,  RLS,  

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あらまし: 
伝搬路のモデル化を詳細に検討することにより,高速に変動する周波数選択性フェージング伝送路に適したRLS-MLSEを統一的に導出する.まず,無線伝送路を生成過程と観測過程から形成されるモデルで表し,その生成過程における3種類の表示を導く.次に,受信信号系列から最ゆう推定理論により送信信号系列を推定する方法を導出する.この方法では,変動している伝送路インパルスレスポンスの適応パラメータ推定をカルマンフィルタで行い,同時に伝送路の状態推定をMLSEで行う.更に,カルマンフィルタを拡張RLSアルゴリズムに変形し,RLS-MLSEの原理を導出する.効率的なMLSEの処理を行うためにビタビアルゴリズムを導入する.また,拡張RLSの演算量を減らすために,アンサンブル平均逆行列最小2乗法(EILS)を提案する.計算機シミュレーションにより,40kbit/s QPSK変調方式の移動無線においてRLS-MLSEが最大ドップラー周波数160Hzまで良好に動作することを確認する.