移動無線伝送用RLS形適応等化器に関する動特性解析

鈴木 博  府川 和彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J76-B2   No.4   pp.189-201
発行日: 1993/04/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
移動通信,  選択性フェージング,  適応等化器,  RLS,  誤り率,  忘却係数,  

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あらまし: 
周波数選択性フェージング伝送路で用いられるRLS形適応等化器の動特性を理論的に解析している.RLS形適応等化方式としてRLS適応アルゴリズムをタップ係数の最適化に利用する線形等化,判定帰還形等化,最ゆう系列推定を取り上げている.まず,RLS形適応等化器の構成法,基本動作,その誤差について説明している.等化誤差を推定誤差と遅延誤差に分類し,それぞれを理論的に解析している.特に,遅延誤差に関して非定常理論を適用し,新しい拡張された式を求めている.更に移動無線伝送路を単純マルコフモデルで近似し,等化誤差の具体的な式を導出すると共に,最適忘却係数,安定条件などを検討している.等化誤差がガウスプロセスであると仮定して等化誤差を含む誤り率特性の式を求めている.この式は適応整合フィルタにおける下界を表しており,適応アルゴリズムの動作を考慮した下界に拡張されている.最後に計算機シミュレーションにより誤り率の式の妥当性を明らかにしている.