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荷重移動平均を用いたレーダクラッタの抑圧法
高橋 賢 三輪 進
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J76-B2
No.2
pp.113-120 発行日: 1993/02/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1877 論文種別: 論文 専門分野: 電子・電波応用 キーワード: レーダクラッタ, 荷重移動平均, パルス積分, K-分布,
本文: PDF(510.9KB)>>
あらまし:
レーダ受信機にはターゲット以外の不要な物体からの反射波が混入する.このレーダクラッタを抑圧する手法は以前から提案されているが,それらの多くは単一パルス検出特性の改善を目的としたものであるため,パルス間変動によりしばしばターゲットが消失する.本論文では,レーダクラッタの抑圧法としてパルス積分後のデータに対し移動平均および荷重移動平均を適用することを提案する.まず,近年クラッタのモデルとして提案されているK-分布モデルを用いて,パルス積分数が無限のときの信号対クラッタ比を求める.次に,荷重移動平均化に用いる重みの求め方を示し,X-バンドレーダで観測したシークラッタに対してこの重みを用いて処理を行った結果を示す.この荷重移動平均化により移動平均化よりも更に信号対クラッタ比を改善することができる.多数のパルスによりパルス積分を行った本論文の例において,単にしきい値検出を行うよりも,しきい値検出を行う前に移動平均化を行うことにより4.2dB,更に荷重移動平均化を行うことにより5.OdB信号対クラッタ比を改善することができた.
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