単一バッファモデルによるスロッテッドリングLANの性能解析

山崎 源治  小林 昇  高木 英明  ロナルド ウォルフ  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J76-B1   No.4   pp.340-348
発行日: 1993/04/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
ローカルエリアネットワーク,  スロッテッドリングLAN,  性能評価,  スループット近似,  マルコフ連鎖,  

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あらまし: 
LANのメディアアクセスコントロール(MAC)層のプロトコルの一つとして,スロッテッドリング方式ははじめにケンブリッジリングやオーウェルリングとして提案され,その後もいくつか同様のプロトコルが発表されている.本論文では,各ノードへのパケットの到着がポアソン過程に従い,各ノードでは最大1個のパケットしか蓄積できないという単一バッファモデルを用いて,スロッテッドリング方式の性能解析のための近似解法を提案する.この近似解法はスループットの推定であり,その近似仮定はノード数が大きいときには,無理がないという特性をもっている.そしてその解法は,ノード数によらず2次方程式を解くだけでよいという簡易性を備えている.また,ノード数が少なくても(3,4程度でも),この近似解法のスループットの厳密解との相対誤差は0.3%以下であることが示される.このスロッテッドリングの性能評価に必要な特性量は,スループットを通して得ることができることから,ここで提案したスループットの近似解法は,その性能評価のため極めて有効である.