コピー伝送選択再送方式の伝送遅延の近似解析とその特性

藤井 俊二  林田 行雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J76-B1   No.12   pp.967-973
発行日: 1993/12/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信方式,通信伝送機器
キーワード: 
選択再送方式,  コピー伝送,  伝送遅延,  近似解析,  最適コピー数,  

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あらまし: 
コピー伝送を行う選択再送方式の伝送遅延に関して,筆者らは文献(1)で厳密解析を行ったが,伝送遅延分布の母関数が陽の形では得られないこと,ならびにラウンドトリップ伝搬遅延やパケット待ち行列長が大きくなると状態空間の増大により数値結果を得る際の計算量が膨大になることが問題点として残されている.そこで,本論文では,伝搬遅延やパケット待ち行列長が大きい場合の数値計算を容易にするために近似解析を行い,伝送遅延分布の母関数を導出している.また,近似式を厳密解ならびにシミュレーションによりその有効性を確かめている.更に,この近似解析結果を用いて,パケットの伝送遅延特性を検討した結果,複数個のコピーを伝送することにより伝送遅延が改善されること,またコピー伝送方式では伝搬遅延が増加しても,平均伝送遅延は比較的低い値に抑えられ,伝搬遅延が特に大きい場合には著しい性能改善の図られることが明らかとなっている.更にコピー伝送の有効範囲をパケット誤り率,パケット平均到着率ならびに伝搬遅延により示している.