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UD分解を用いたRLSアルゴリズムにおけるA-D変換による語長制限の影響
福本 昌弘 坪川 宏 久保田 一 辻井 重男
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J76-A
No.11
pp.1539-1546 発行日: 1993/11/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 論文 専門分野: ディジタル信号処理 キーワード: UD-RLSアルゴリズム, A-D変換, 量子化誤差, 語長,
本文: PDF(484.5KB)>>
あらまし:
LSI技術の進歩に伴い,ディジタル信号処理において,語長を短く抑えることはさして重要な問題ではないと考えられがちである.しかし,実時間での適応信号処理を実現するには,ハードウェアの複雑化を抑え,高速にアルゴリズムを実行することが不可欠であり,このため,A-D変換器やプロセッサの語長をできる限り短くすることが求められる.従って,語長制限の影響を明らかにし,要求される特性を満足するのに必要な語長を示すことが重要となる.そこで本論文では,まず,A-D変換による量子化誤差が,UD分解を用いたRLSアルゴリズムのパラメータ推定に及ぼす影響を解析し,収束値および収束に至るまでの更新回数の定式化を行っている.また,収束値はA-D変換語長のみに依存し,収束に至るまでの更新回数は入力信号制限語長のみに依存することを明らかにしている.次に,収束特性を劣化させない語長の評価を行い,専用ハードウェアの一設計指針を示している.最後に,計算機シミュレーションにより,収束値および更新回数についての理論解析結果の妥当性を確認している.
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