複素係数伝達関数における虚軸上の伝送零点の一実現法

森本 悦朗  高橋 進一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J76-A   No.11   pp.1529-1538
発行日: 1993/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
複素係数ウェーブディジタルフィルタ,  複素係数伝達関数,  虚数抵抗,  伝送零点,  リアクタンス回路,  

本文: PDF(565.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文は虚軸上に伝送零点をもつ複素係数伝達関数を,実抵抗終端された虚数抵抗を含むリアクタンス回路で実現する方法を提案したものである.そしてこれを複素係数ウェーブディジタルフィルタの参照回路と考えることにより,虚軸上に伝送零点をもつ複素係数ディジタルフィルタを実現する.また,虚軸上の伝送零点を実現するにあたり,実係数理論である藤沢氏の構成法を参考にし,新たに複素係数mid-series,複素係数mid-shunt low-pass ladder回路を提案する.これにより,相互インダクタンスを用いることなく虚数抵抗とLC素子のみで伝送零点の実現が可能となる.なお,本論文ではこの回路が構成できるための十分条件を与えている.最後に構成例を示し,他の構成法との比較を行い,本構成法の低感度性を示す.