分母分離形多次元ディジタルラティスフィルタの一構成法

渡部 英二  西原 明法  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J76-A    No.11    pp.1522-1528
発行日: 1993/11/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
多次元ディジタルフィルタ,  多次元信号処理,  ディジタルラティスフィルタ,  ディジタルフィルタ,  

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あらまし: 
多次元信号処理においてもディジタルフィルタは重要な役割を果たしている.この場合にも有限係数語長による特性の劣化が問題となる.本論文では,1次元ディジタルフィルタに用いられて有効性の確認されているラティス構造を利用することにより,実用上有用な分母分離形多次元IIRディジタルフィルタの統一的な構成法を提案している.最初に,一般の分母分離形2次元伝達関数について,分母分離形2次元ディジタルラティスフィルタの構成法を与えている.提案する分母分離形2次元ディジタルラティスフィルタの特徴は,通常のタップ方式と注入形タップ方式を併用するところにあり,従来の構成法より信号の流れが単純になっている.次に,伝達関数の分子多項式が鏡像多項式である場合,タップ乗算器数を大幅に削減した構成法を示している.更に,分母分離形3次元伝達関数についても2次元の場合と同様な考えに基づく構成法を提案している.最後に,例題により本構成法の有効性を実証している.