可変フィルタによるハフ変換の高精度化

森本 正志  尺長 健  赤松 茂  末永 康仁  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J75-D2    No.9    pp.1548-1556
発行日: 1992/09/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
ハフ変換,  量子化誤差,  誤差の確率分布,  フィルタリング,  2次元正規分布フィルタ,  

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あらまし: 
ハフ(Hough)変換による直線成分検出の性能は,画像空間およびハフ空間の量子化の顕著な影響を受ける.画像空間の量子化誤差のために,ハフ空間の量子化サイズを細かくすると同一直線上の点が同一のハフ空間上のセルに集積されるとは限らず,従って正しい直線検出ができなくなる.一方量子化サイズを粗くすれば,検出される直線の精度が悪化する.本論文では,ハフ変換のパラメータρθが包含し得る量子化誤差の値の確率分布をもとに,ハフ空間への集積にフィルタリングを施す可変フィルタ手法を提案する.本論文では,まず量子化誤差の大きさ・分布を明らかにし,次にそれに基づいてρ方向への可変フィルタの形状・サイズを決定する.可変フィルタにより,ハフ空間のパラメータは単一の値から値の分布へと変換され,その分布に従ってハフ空間への集積が行われる.更に,θ方向へのフィルタ処理も行う2次元可変フィルタの検討を行い,直線検出の統計実験を行った.この結果,量子化サイズによらずハフ空間上に正しいピーク形成が行われ,安定した直線検出が可能となることが判明した.