チャープ信号を利用した生体計測用マイクロ波CTの試み

宮川 道夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J75-D2   No.8   pp.1447-1454
発行日: 1992/08/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 医用工学
キーワード: 
マイクロ波,  断層撮像,  無侵襲計測,  誘電特性分布,  温度分布,  

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あらまし: 
マイクロ波CTにチャープレーダの技術を応用して,生体のように比較的複雑な構造を有する対象物の誘電特性分布を計測する手法の可能性を検討した.1~2GHzのチャープパルス信号を送信アンテナから生体に照射し,対象物の反対側に置いた受信アンテナで透過波を検出して照射波とのビート信号を取り出す.このビート信号をスペクトル分析して2アンテナ間の直線経路に相当する透過信号成分だけを取り出し,投影データを得る.チャープ信号を用いることで回折波や反射波の影響が除去でき,生体のように複雑な誘電体の撮像可能性が示された.ファントム撮像の結果では当該マイクロ波CTの空間分解能は約10mmと評価された.またこの方式のマイクロ波CTで誘電特性の温度依存性を利用して非侵襲的に温度分布を計測できる可能性も示した.本マイクロ波CTは当面,非侵襲温度分布測定装置としての実用化が期待される.