クラスタリングから得られる領域の記述に基づく動的な輪郭抽出

栄藤 稔  白井 良明  浅田 稔  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J75-D2   No.7   pp.1111-1119
発行日: 1992/07/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
輪郭抽出,  動的輪郭モデル,  スネーク,  混合密度,  クラスタリング,  

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あらまし: 
あらかじめ粗く与えられた初期輪郭から,動的輪郭モデルを用いて,抽出すべき輪郭を正確に求める手法について述べる.特に真の輪郭近傍の誤ったエッジに妨害されることなく正確な境界を求めることを目的とする.このために,与えられた初期輪郭から,対象領域と背景領域の画素分布を記述し,画素が各領域に属する「もっともらしさ」(ゆう度)を求めて動的輪郭を駆動するアプローチをとる.この対象領域と背景領域へのゆう度を評価するために,色と位置の分布に関するモデルを仮定し,その特徴パラメータを推定することによって対数ゆう度関数を求めるというパラメトリックな方法をとる.この推定のために画素の色と位置を特徴ベクトルとするクラスタリングにより領域を部分領域に分解する.そして,各部分領域の特徴パラメータより混合密度記述と呼ぶ領域の記述が得られる.混合密度記述を用いることにより,輪郭は対象領域と背景領域を構成する部分領域の境界として安定に得ることができる.また物体の重なりによる輪郭のC1不連続点でも,異なる部分領域輪郭の接点として正確に得ることができる.カラー実画像での輪郭抽出例を用いてこれら長所を示す.