DPビームサーチのしきい値関数を入力途中で変更する方法の検討

好田 正紀  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J75-D2   No.1   pp.1-10
発行日: 1992/01/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声処理
キーワード: 
音声認識,  DPマッチング,  ビームサーチ,  枝刈,  

本文: PDF(650.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
これまでのDPビームサーチでは,DP領域の格子点を枝刈するためのしきい値関数のパラメータを,入力音声全体にわたって同じ値に設定することを前提としている.本論文では,それを入力音声の途中で変更することによって,DPビームサーチの計算量低減の効果を高める方法を検討した.入力音声の始端付近におけるマッチングの良し悪しに影響されにくい累積距離を定義し,格子点枝刈の判定にその累積距離を用いると,正解標準パターンに対する最適DPパス上の格子点を逃すことなく,入力音声の始端から数フレームという早い時点で,しきい値関数のパラメータをより小さい値に変更することができることを示した.単語音声認識実験により,本論文のしきい値関数を用いる場合の計算量は,従来の簡便な格子点枝刈の方法の約1/5,また,文献(11)のしきい値関数を用いる場合と比べても,しきい値関数のパラメータを入力音声の早い時点で変更することの効果により,1/2以下に低減できることを示した.