電界中における植物遊離細胞の配向と特異な回転

畠山 豊正  佃 康郎  八木 寛  松田 秀雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J75-D2   No.12   pp.2049-2055
発行日: 1992/12/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング
キーワード: 
植物遊離細胞,  誘電的特性,  電界印加,  配向,  特異な回転,  

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あらまし: 
ホウレンソウ葉肉部柵状組織から遊離細胞を単離し,それに均一な交流電界を印加すると,細胞の配向現象や特異な回転現象の生ずることを見出した.遊離細胞は約2MHz以下で印加電界と平行方向に配向し,かつ100kHzから500kHzの間で最も配向が顕著に生じた.一方,約2MHz以上からここで用いた発振器の最高周波数20MHzの間では,電界と垂直方向に配向したけれども,平行配向ほど鋭敏ではなかった.この実験結果とSaitoらの理論式と比較することによって,遊離細胞の電気的性質を推察した.また,細胞の回転は上述の配向の転換周波数近傍のごく狭い範囲内でのみで,かつまれに発生した.この回転現象の特性を調べ,その生じる可能性を,配向トルクと誘電泳動に基づく原形質流動の加速に基づく回転トルクを考慮することによって理論的に考察した.