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マルチポートページメモリを階層的に用いたディスクキャッシュのキャッシュ動作と処理性能
岡田 義広 田中 譲
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J75-D1
No.11
pp.1037-1047 発行日: 1992/11/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1915 論文種別: 論文 専門分野: 計算機システム キーワード: ディスクキャッシュ, 2次記憶装置, ディスクサブシステム, マルチポートページメモリ,
本文: PDF(720.7KB)>>
あらまし:
主記憶装置と2次記憶装置間の処理速度の差を緩和するために,ディスクキャッシュが用いられる.2次記憶装置の記憶容量は,近年,大容量化の傾向にある.それに伴い,高スループットが望まれる.高スループットを実現するためには,従来のキャッシュメモリ付きディスクサブシステムでは,ディスクキャッシュの転送幅がボトルネックとなる.そこで,筆者らは,マルチポートページメモリ(MPPM)を階層的に用いたディスクキャッシュを提案している.MPPMは,ディスク装置等の転送ブロックサイズが大きな場合には,オーバヘッドが小さい.筆者らは,シミュレーションによる性能評価により,MPPMをディスクキャッシュとして用いたディスクサブシステム(DIMP)で,高スループットが得られることを示し,先に発表している.更に,MPPMを2層に構成することで,少数の入出力ポートをもつMPPMを用いても,広い転送幅が得られ,高スループットが期待できる.本論文では,ディスクキャッシュとしてMPPMを2層にして全接続型に構成したアーキテクチャを提案し,キャッシュデータのコヒーレンスを考慮したキャッシュ動作について述べる.また,解析的に処理性能を評価し,これらのキャッシュ動作と性能を考察する.
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