Frame Rate Control駆動方式を用いたTFT-LCD中間調表示特性における透過率の温度依存性

田中 武  小野 記久雄  小西 信武  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J75-C2   No.5   pp.216-223
発行日: 1992/05/25
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Print ISSN: 0915-1907
論文種別: 論文
専門分野: 電子ディスプレイ
キーワード: 
液晶ディスプレイ,  中間調,  駆動法,  TFT,  応答,  

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あらまし: 
液晶透過率の飽和状態を実現する2値の電圧レベルをフレームごとにオン/オフし中間調表示を行った場合(FRC駆動方式)の,透過率の温度依存性を検討した.測定試料には,TN液晶を封入したノーマリホワイト形の対角10インチのTFT-LCDを用い,温度範囲は0~60℃である.オン電圧8Vを3フレームに1回印加したFRC方式の透過率は,0℃の10%から60℃の57%まで温度と共に増加し,これは,通常の,交流電圧振幅値により中間調表示を行う方式とは逆の温度依存性を示した.FRC方式の温度依存性は,[液晶の応答速度]/[フレーム周期]で規格化されることから,その原因は温度増加に伴って液晶の応答速度が上昇することによることがわかった.更に,弾性体理論を用いた液晶光学応答シミュレーション結果より,FRC方式の透過率の温度特性を説明でき,液晶容量の電圧依存性が透過率-電圧特性に影響を与える,ことが明らかになった.