だ円偏光の測定を用いた位相板方式STN-LCDの白黒表示の最適化法

小村 真一  長江 慶治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J75-C2   No.3   pp.149-157
発行日: 1992/03/25
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Print ISSN: 0915-1907
論文種別: 論文
専門分野: 電子ディスプレイ
キーワード: 
液晶ディスプレイ,  STN-LCD,  白黒表示,  ポアンカレ球,  

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あらまし: 
だ円偏光の測定法を開発し,測定結果をもとに位相板方式STN-LCDの白黒表示の最適化を行い,実素子において良好な白黒表示が実現できることを確認した.駆動時に良好な白黒表示を実現するためには,バイアス電圧の印加されているOFF時の液晶セルに対して黒表示が実現できるようにフィルムの特性を決定する必要がある.そこで,次のような方法で最適化することを考えた.(1)色補償用フィルムを最適化する前に,偏光板/液晶セル透過後のだ円偏光の測定結果をもとに,フィルムを最適化したときのON時の透過率が最大となるようにON,OFF時の印加電圧を決定する.(2)決定したOFF時の電圧が印加されている液晶セルに対して黒表示が実現できるようにフィルムの特性を最適化する.従来の最適化法では,液晶セルの特性として数値計算の結果を用い,この結果に対してフィルムを最適化していた.本方式では,液晶セルの特性としてだ円偏光の測定結果を用いており,実素子に対応した最適化が容易に行える.本最適化法を用いて素子を作製し,駆動時に高透過率,かつ色特性の良い白黒表示が実現できることを確認した.