有限個の完全導体柱からなる格子によるTE波およびTM波の散乱

佐賀 信裕  田中 俊幸  竹中 隆  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J75-C1   No.3   pp.119-125
発行日: 1992/03/25
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Print ISSN: 0915-1893
論文種別: 論文
専門分野: 電磁界理論
キーワード: 
散乱,  有限周期構造,  共役こう配法,  

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あらまし: 
有限個の柱体から構成される格子によるTE波ならびにTM波の散乱問題を,境界要素法を用いて考察している.表面電流に関する積分方程式を離散化して得られる行列方程式の未知数は,柱体の個数と共に増大し,係数行例の全成分数が計算機の容量を越えることがしばしば起こる.そのような場合には,逆行列を用いた直接解法を用いることができないので,反復解法が利用される.本論文では,反復法として共役こう配法を採用している.また,行列方程式の係数行列がブロックテプリッツ行列であることに着目し,その行列をブロック巡回行列に拡張した後,高速フーリエ変換を併用して,計算容量の節減と計算時間の短縮をはかっている.数値例として,30本程度の円柱からなる格子上に誘起される電流分布を計算し,特にAnomalyの生ずる場合には端効果が大きいことを示している.