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隣接チャネル通過干渉に対するトランスバーサル等化器の補償特性
加々見 修 渡辺 和二 大塚 裕幸
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J75-B2
No.8
pp.508-514 発行日: 1992/08/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1877 論文種別: 論文 専門分野: 無線通信 キーワード: 隣接チャネル通過干渉, 非再生中継, トランスバーサル等化器,
本文: PDF(479.7KB)>>
あらまし:
非再生中継方式(Non-regenerative Repeating System)は,中継所の更改を行わずに,無線端局のみの更改によりさまざまなサービスの提供が可能であり,ネットワークコストの距離依存性を格段に小さくすることができる.本論文は,この非再生中継方式の実現に対し,大きな特性劣化要因となる隣接チャネル通過干渉(Self-Interference passing Adjacent Channels;以下S-IPACと略す)についてトランスバーサル等化器の補償効果を理論的に検討したものである.S-IPACは,非再生中継方式に特有の干渉であり,中継所の各種帯域通過フィルタの周波数特性により主信号の一部が隣接チャネル,または隣接キャリヤ用の帯域通過フィルタを通過し,合波送信時にそのS-IPACが自信号に加算することにより主信号に符号間干渉が生じる.このS-IPACの相加が他の劣化要因に対して支配的であり,その補償技術の確立が必要不可欠である.本論文では,このS-IPACの補償技術として無線端局におけるトランスバーサル形等化器を取り上げ,タップ数および中継数をパラメータとしてシグナチャ特性および誤り率特性を理論的に算出する.また,実験結果との比較から本解析法の有効性を示す.
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