鏡面段差をなくした放送衛星搭載用鏡面修整複反射鏡成形ビームアンテナ

正源 和義  西田 勇人  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B2   No.7   pp.447-455
発行日: 1992/07/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
放送衛星搭載用アンテナ,  鏡面修整アンテナ,  成形ビームアンテナ,  複反射鏡アンテナ,  

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あらまし: 
筆者らは以前,BS-3以後の放送衛星搭載を目的に仮想マルチホーンを用いた鏡面修整複反射鏡成形ビームアンテナの設計法を提案したが,そこでは,主反射鏡上に段差を生じていた.今回,複反射鏡を対象にこの鏡面段差を解消する方法を検討した.本論文では,所望の放射パターンに対応する主反射鏡上の電流分布を,遠方界の拘束利得に応じて最適化して決定する方法を採用した.従来,1枚鏡面修整成形ビームアンテナのための開口面位相分布の最適化法は知られていたが,本論文では,新たに振幅分布の最適化法を提案する.更に,位相分布の最適化の際,隣接する要素間位相差に制限を加えることで,鏡面段差を解消した.この手法を用いて,放送衛星のダウンリンク周波数である12 GHz帯において,主反射鏡の開口直径2.3 mのアンテナを設計した結果,北海道,本州,四国,九州,沖縄のほとんどを40 dBi以上,その他の離島を28 dBi以上でカバーする放射パターンが得られた.更に,約1/2のスケールモデルを試作し,22 GHz帯で放射パターンを測定したところ計算値とよく合う結果が得られた.また,このアンテナのサイドローブ,交差偏波特性はRR.AP30の技術基準を十分満たしている.