移動通信環境における並列配置ダイポールによる空間ダイバーシチ枝の特性

多賀 登喜雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B2   No.6   pp.370-378
発行日: 1992/06/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
移動通信,  空間ダイバーシチ,  ダイポールアンテナ,  平均実効利得,  相関係数,  

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あらまし: 
移動通信における移動局空間ダイバーシチ受信において,半波長ダイポールアンテナを2本並列配置した構成の空間ダイバーシチ枝は最も基本的なアンテナダイバーシチ構成と考えられる.本論文では,このアンテナダイバーシチ枝がともに50 Ω系受信機に接続され,検波後選択ダイバーシチ受信として使用される場合について,アンテナ系の鉛直方向からの傾斜角,伝搬路の交差偏波電力比(XPR)および到来波の分布特性等の変動に対する平均実効利得(MEG)および相関係数の特性を,理論的,実験的に検討したものである.まず,アンテナ間隔を0.2波長以下にするとアンテナ素子間の相互結合による効率低下が生じMEGが極端に劣化すること,MEG特性に優れる最小アンテナ間隔が0.3~0.4波長の範囲にあることを理論的に明らかにしている.次に,アンテナの傾き,XPRおよび到来波分布の変動によらずに相関係数が0.1以下となるアンテナ間隔が0.2~0.3波長の範囲にあることを明らかにしている.すなわち,上記空間ダイバーシチ枝には最適アンテナ間隔が存在し,それが約0.3波長となることを理論的に明らかにしている.更に900 MHz帯での屋内実験により本解析結果の妥当性を確認している.