電気ダイポールモデルによる静電気放電の過渡応答解析

馬杉 正男  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B2   No.12   pp.981-988
発行日: 1992/12/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 電磁環境
キーワード: 
静電気放電,  電磁パルス,  電磁干渉,  電気ダイポール,  逆ラプラス変換法,  

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あらまし: 
静電気放電の際に放射される電磁パルスの電子装置に対する電磁干渉作用の強さは放電電圧に必ずしも比例しないことが知られている.本論文では,静電気放電に伴って放射される電磁パルスの特性を把握することを課題として,実測した放電電流をもとに放電時に放射される電界波形の過渡応答解析を行った.この際,電気ダイポールモデルにより静電気放電現象を模擬し,マクスウェル方程式の解に数値逆ラプラス変換法を適用した.その結果,放電電圧が比較的低い場合に,立上りが速く,激しい振動成分の割合が多い電磁パルスが放射される傾向にあることがわかった.また,放電時に放射される電界強度が,必ずしも放電電圧に比例しないことを示すことができた.しかも,モノポールアンテナを使用した静電気放電に伴う電磁パルスの測定結果は,電界強度が放電電圧に必ずしも比例しない傾向等を示すものであり,電気ダイポールモデルを用いた電界の過渡応答解析結果とほぼ同様の傾向を示すものであった.