受信レベル相関を考慮した送信電力制御適用時の移動通信同一チャネル干渉低減効果

藤井 輝也  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B2    No.12    pp.906-917
発行日: 1992/12/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
小ゾーン移動通信方式,  送信電力制御,  同一チャネル干渉,  受信レベル相関,  周波数利用率,  

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あらまし: 
同一周波数を地理的に異なった場所で再使用する小ゾーン移動通信方式では,希望波と干渉波の場所的変動の間に相関があるときは相関がないときに比べて所要の通話品質を得るのに必要な干渉に対するマージン(CIRマージン)を低減できる.希望波と干渉波の到来方向を同一方向にできるセクタゾーン構成は,下り回線においては相関関係が期待できるが,上り回線では移動局周辺の地形・地物が明らかに異なるため下り回線のように相関を期待できない.本論文では下り回線の希望波と干渉波の場所的変動に相関があるときは,上り回線においても送信電力制御(ATPC)を用いることにより下り回線同様にCIRマージンを低減できることを解析的に明らかにする.続いて,基地局と受信点を結ぶ方向を電波の到来方向と定義し,下り回線において希望波と干渉波の到来方向の角度差(以下,到来角度差)に着目し,到来角度差と受信レベルの間の相関関係について,伝搬試験結果をもとに考察する.また到来角度差に深く関係する無線ゾーンのセクタゾーン分割と空間的周波数利用率の関係について干渉ゾーン数が六つある6波干渉系で明らかにする.