CMAアダプティブアレーにおける干渉波抑圧特性の改善

藤元 美俊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B2   No.11   pp.789-796
発行日: 1992/11/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (空間領域における適応信号処理とその応用技術論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
アンテナ,  アダプティブアレー,  CMA,  移動通信,  

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あらまし: 
陸上移動通信におけるフェージング対策の一つとしてCMAアダプティブアレーを用いることが提案されている.これまでの検討を通して,複数の到来波の中から1波のみを選択的に受信できることが明らかにされている.しかし,必ずしも最も強い波をとらえるとは限らず,到来波の条件(複数の波の強度関係)によっては弱い波をとらえるといった問題があった.本論文では,従来固定としていた包絡線の拘束値を可変とし,この値にアンテナ素子の平均受信電力を用いる手法を提案する.これにより,到来波の強度にかかわらず必ず最大の波をとらえることが可能となり,干渉波除去特性が大幅に改善することを示す.次に,等価低域系による計算機シミュレーションを行い,解析的検討の際においた仮定が満足されない場合であっても,提案した手法が有効であることを示す.更に,今回提案した手法は最適化手法として最急こう配法を用いた場合の解析結果に基づくものであるが,マルカート法を用いた場合でも同様な効果が得られることを示す.