チャネル状態の変動するスロット付きアロハシステムの特性解析

椋本 介士  福田 明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B1    No.8    pp.477-486
発行日: 1992/08/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
移動無線パケット通信網,  スロット付きアロハ方式,  時変伝送路,  シャドーイング,  マルチパス,  

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あらまし: 
一つの中心局と多数の移動端末からなる集中形のスロット付きアロハシステムを考える.端末の移動に伴って局-端末間の伝送路の状態は,三つの極端な状態(C0:端末と局間に伝送路がない状態を表し,その状態にある端末から送信されたパケットは衝突がなくても正しくは伝送されず他のパケットの妨害ともならない.C1:伝送路が良好な状態を表し,この状態にある端末から送信されたパケットは,衝突しない限り正しく伝送される.C2:伝送路は存在するが,信号が著しくひずんで伝送される状態を表し,この状態にある端末から送信されたパケットは,たとえ衝突しなくても伝送に失敗する)間をマルコフ的に遷移するものと仮定される.本論文では,このチャネルモデルに基づいて,時変伝送路をもったランダムアクセスシステムの特性解析が行われる.その結果,状態C0C2にある端末は状態C1にある端末に比べて在庫パケットをもっている確率が高いこと,そうした傾向は,チャネル状態の変化がパケット生成間隔に比べて緩慢なほど大きくなることなどが定量的および定性的に示される.