光加入者回線の通信状態識別方法の検討

渡辺 一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B1   No.6   pp.431-439
発行日: 1992/06/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 光通信方式
キーワード: 
光ファイバ,  通信状態識別,  CMI符号,  現用回線,  

本文: PDF(535KB)>>
論文を購入




あらまし: 
光加入者線路内の光ファイバケーブル移転時における回線への影響を皆無にするためには,回線非使用時すなわち非通信状態において光ファイバケーブルの移転工事を行うことが最も有効である.非通信状態における切換えを実現するためには回線の通信状態を識別する方式が必要であり,本方式実現のためには,識別原理の確立および伝送装置の特性に即した設計が必須となる.本論文では,光加入者線路中を伝搬する符号として最も一般的であるCMI(Coded Mark Inversion)符号での伝送における非通信・通信状態識別法を取り上げる.まずはじめに非通信および通信時に発生する符号の特徴を述べ,伝搬される情報の周期をT[s]とすると,1/T[Hz]の輝線スペクトルと信号光の平均電力の比を識別源に用いることが最も有効であることを示す.次に,実際の伝送装置に即した設計方法を示し,最後に,試作した非通信・通信状態識別装置の評価結果を述べ,光ファイバ心線中を伝搬する信号光の平均電力が最小-41[dBm]まで正常に識別が行え,実際の伝送装置に対して十分適用可能なことを明らかにする.