各種遅延時間を考慮した共通線信号網ふくそう制御の解析

太田 正孝  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B1   No.6   pp.401-415
発行日: 1992/06/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
ふくそう制御,  共通線信号網,  制御遅延,  伝送遅延,  トラヒック理論,  流体モデル,  

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あらまし: 
共通線信号網は,高度な交換サービスを提供する上で重要な役割を果たす.この交換サービスの共通線信号網への依存度の増加に伴い共通線信号網がふくそうしやすくなり,ふくそう制御がますます重要になってくる.一方,情報化社会の進展に伴い網規模が増大する.これに伴い,信号の伝送遅延および制御信号遅延が大きくなりふくそう制御に悪影響を及ぼすようになる.本論文では共通線信号網におけるCCITT勧告のふくそう制御を上記の伝送遅延,制御信号遅延を考慮して解析を行う.この解析結果により,上記の悪影響の定量的評価が可能となる.このモデルの厳密解を得るのは不可能である.そこで本論文では流体近似による解法を提案する.更に,シミュレーション結果との比較により本近似解法は実用上十分な精度をもつことを示す.この解法により,ふくそうしたリソース(信号リンク,回線)のブロック率や,平均遅延時間等が容易に得られる.解析の結果,これら遅延時間はふくそう制御の効率に大きく影響を及ぼすことを示した.特に呼損率は大きく影響を受け,ふくそう制御によりある一定基準値を満足させるにはこれら遅延時間を考慮の上制御パラメータを決めるべきであることを示した.