光ファイバ増幅器によるOTDR高性能化の検討

古川 眞一  小山田 弥平  三川 泉  泉田 史  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B1   No.5   pp.304-313
発行日: 1992/05/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 特集論文 (光増幅器を用いるシステムの設計技術論文小特集)
専門分野: 
キーワード: 
OTDR,  光ファイバ増幅器,  Er光ファイバ,  高ダイナミックレンジ,  コヒーレントOTDR,  

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あらまし: 
光ファイバに光パルスを入射したときに入射端に戻ってくる光パワーの時間的変化を表示するOTDR(光パルス試験器)は,光ファイバ片端から異常点検出や光損測定が可能なため,光ファイバ製造時や光ファイバ線路の建設保守で有用なツールとなっている.そのため,OTDRの高ダイナミックレンジ化や高空間分解能化,すなわち高性能化が多くの研究者によって追求されてきた.本論文は,近年,注目を浴びている光ファイバ増幅器をOTDRに適用して,その高性能化を検討したものである.まず,最初に,OTDRへの適用はLD出力光パルスのポストアンプとして使用するのが最も効果的であることをSNR計算によって明らかにしている.次に,エルビウムドープ光ファイバ増幅器を2段縦列接続し,高速光スイッチによって自然放出光を遮断して,30dBmの光パルス出力を得たことを示す.最後に,光ファイバ増幅器を用いた直接検波OTDRではパルス幅1μs,加算回数216で30.5dB,コヒーレント検波OTDRではパルス幅1μs,加算回数212で36dBの高ダイナミックレンジを達成したことを示す.これらの結果から,光ファイバ増幅器をOTDRに用いることの有用性を明らかにしている.