光前置増幅器用光フィルタの帯域幅の最適化

木下 進  沖山 正  桑原 秀夫  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B1   No.5   pp.281-287
発行日: 1992/05/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 特集論文 (光増幅器を用いるシステムの設計技術論文小特集)
専門分野: 
キーワード: 
光前置増幅器,  雑音指数,  Erドープファイバ,  ビート雑音限界,  光フィルタ,  

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あらまし: 
直接検波方式の受信感度は光前置増幅器の採用により大幅に改善されることが明らかにされているが,このためには,光前置増幅器の性能に大きくかかわる光フィルタの帯域幅の決定が重要となる.そこで,本論文では信号光の波長の設定余裕を考慮した光フィルタ帯域幅の最適化の一方法を示した.まず,光通信システムに許容される信号光の波長の設定余裕と光フィルタのスペクトル特性を考慮すると,離調が生じる場合,信号光パワーに対するASEパワーの相対的な増大により光前置増幅器の雑音指数が増大することを示した.次に,この雑音指数の増大をASE間ビート雑音の等価雑音帯域幅を用いて表し,実際に離調幅を変えた光前置増幅器の雑音指数の測定結果と比較した.そして,最大離調時においても低い雑音指数となる光フィルタの帯域幅を求めた.例えば,光フィルタのスペクトル特性をローレンツスペクトルと仮定すると,その半値全幅は最大離調幅の3.46倍となる.また,2.4Gbit/s強度変調-直接検波方式において離調による符号間干渉の初期的な調査も行い,半値全幅1nmのローレンツ型のフィルタでは符号間干渉は問題とならないことを確認した.