通信SDL仕様のインプリメンテーション方式

長谷川 晴朗  田中 亘  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J75-B1   No.12   pp.782-790
発行日: 1992/12/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信ソフトウェア
キーワード: 
通信ソフトウェア,  仕様記述言語,  ソフトウェア生産性,  プログラム自動変換,  

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あらまし: 
CCITT勧告の仕様記述言語SDLで表現された通信システム仕様をインプリメントする方式について記す.ハードウェア等の実行環境に依存しない形式的仕様を作成した後,実際の通信システムに組み込むにあたり,オペレーティングシステム(OS)としてTRON仕様OSを,プログラミング言語としてC++言語を採用したものを対象として,SDLからソースプログラムへの自動変換を考える.また,変換ルールに従ってSDL仕様をC++に変換したものがそのままの形で動作するように,C++により作成されたライブラリーからなるSDL/OSをTRON仕様OS上に作成した.このSDL/OSは,TRON仕様OSの有する各種機能を利用する.つまり,プロセスの生成・実行・終了およびタイマの設定・解除をOSのタスクの管理機能で,シグナルの送受信をメイルボックス機能で実現した.この手法を実際の通信ソフトウェア開発に適用し,トータルな設計量を52%に減少させて生産性向上に有効であることを実証した.また,処理能力に関する評価を行い,特にプロセス間通信の一部を同一タスク内の関数呼出しで実現する高速化を図ることで,自動変換による性能低下をかなりの程度まで補償できることを明確にした.